昔から伝わる自然素材

伝統工芸なるものが全国にありますが、
現在は、後継者不足に悩まされているようです。
どの製品もとても手が込んでいて、
技術をものにするまでにも、とても時間がかかるのでしょうが、
やはり、そばに置くと、心が和ぎます。

その中でも、昔から、日用品として使われ続けてきた
植物のつるで編むざるやかごなどがあります。
竹や山ぶどうや、サルナシ、あけびなどを使った編組品は、
地域によって編み方が異なったり、
使う素材が異なったりしています。
それらも、編むため適した状態にするためには、
時間も要しますし、編むための技術の他に、
力も結構要します。
そのように手をかけ、時間をかけて、作られた作品は、
とてもすばらしく、また、使っていく毎に、
つるの色の変化などを楽しむこともできます。

もちろん、お手入れも、そのような素材に応じて必要ですが、
プラスチック製品に囲まれた現在だからこそ、
そのようなものに意識を向けられることが
心を豊かにするように思えます。

先代から伝わる生活の知恵をすたれさせることなく、
後世にも伝えられたらいいなと思います。
安かろう悪かろうではなく、
そのような素晴らしい技術に関しては、相応な対価を払うことは
当たり前ですし、敬意をもって、大切に使うことも、
扱い方からして、子供たちにも伝えられたらいいですよね。

最近では、そのような自然素材に新たに目を向ける方たちも出てきていて、
逆に今までただの邪魔な雑草として捨てられただけだった植物、
葛などを使って、新たに籠を編んでいる方もおります。
それはそれで、また、今まで編まれてきた素材とは違った風情があり、
素敵でした。

素材は変われど、新たに自然素材を現代に生かす考え方も出てきているようですし、
また、現代アートとして斬新なデザインで、作品制作をしている方も
いらっしゃるようです。

自然に帰るものを生活に根付かせることは、
また化学物質の氾濫を抑えることにもつながるかなとも思います。
化学物質アレルギーも増えていることですし、
何かしら生活の見直しが様々な点で警鐘されているような時代ですものね。